(2)「歌唄」の意味
大きな意味として、「うたう」ことだけは合っています。
ただ、好きな歌を単純にうたうのではありません。
「歌唄」の意味は、仏徳を讃美して梵唄して諷誦すること。
仏教に関する言葉であり、仏さまや菩薩さまを声の音楽でほめたたえるのです。
法要や儀式の際、僧侶がお経などを唱えますが、それが歌唄に該当。
私たちが聞く音楽とは異なり、声だけで音程をとり唱えていくのです。
少し難しいお話ですが、ある意味なじみのあるものになります。
(『広辞苑より』)
(3)「歌唄」の「歌」と「唄」は同じ?
「歌唄」は同じ読み方をする「うた」である、「歌」「唄」と書きます。
同じ読み方をしても、少し意味が違うのです。
「歌」も「唄」も同じ意味の中であります。
「歌」は声に節をつけて歌う詞、音律に合わせて数を整えた詞。
「唄」は三味線を伴奏とする邦楽など。
同じ読み方であっても、このように指すものが異なっているのです。
「唄」は「歌唄」の意味である梵唄からきています。
古代インドで使われていたサンスクリット語の「バイ」を書き表したのが「唄」に。
このために誕生した漢字になります。
このような背景により、「唄」は庶民的なイメージとなり、民謡などに使われたのです。
同じ読み方でも背景や成り立ちが違えば、見方も変わってきますね。
(「広辞苑」より)
なかなか目にすることのない「歌唄」。
仏教で使われる言葉ではありますが、知識として覚えておくといいでしょう。
周りの人にぜひ教えてあげてください。
(恋愛jp編集部)