(2)「挙って」の意味
「こぞって」の意味は、一人残らず、ことごとく皆、あげてとなります。
ある集団の全員が同じ行動をとる様子から、このような意味になったのです。
「あげて」という意味がありますが、これは物事全体、一体化という意味です。
国をあげての「挙国」、党をあげての「挙党」が、これに当てはまります。
“手をあげて”の「あげて」とは、少しニュアンスが異なるのでご注意を。
(『広辞苑より』)
(3)「挙って」の使い方
「挙って」の使い方は、“どこの誰が”が大きなポイントです。
たとえば、以下の文例のような使い方が「挙って」と使うシーンになります。
「〇〇部署の社員が挙って、新しい社内ルールに反対した」
「〇〇町に古くから受け継がれる伝統のお祭りに、毎年町民が挙って参加する」
漠然とみんなでの場合は、「挙って」は使えません。
特定されたみんなであれば、「挙って」という言葉がつかえます。
(『広辞苑』より)
(4)「挙って」の類似語
「挙って」の類語として、「総出」や「勢ぞろい」があります。
「勢ぞろい」は軍勢がそろうこと、転じて、ある目的のもとに多くの人などが集まりそろうことです。
「総出」は全部そろって出ること、また、でかけることを指します。
挙ってのように、みんなが同じ行動をとるというわけではありません。
しかし、ニュアンスとしてはどれも似ています。
状況に応じて使い分けてくださいね。
(『広辞苑』より)
口で言えていても、いざ文字にすると難しい漢字。
しかし、これであなたも口でも文字でもしっかり伝えることができます。
意味も含め、ぜひ覚えておきましょう。
(恋愛jp編集部)