(2)「蒲公英」の由来
なぜたんぽぽは「蒲公英」という漢字を使うのか。
実は、蒲公英には「たんぽぽ」以外に読み方があり、それが大きく関係しています。
たんぽぽは、生薬として中国で広く使用。
そこでの漢字表記が「蒲公英」となり、読み方は「ほこうえい」と読みます。
そのまま日本に伝わり、「たんぽぽ」は「蒲公英」となっているのです。
当て字といえば当て字になります。
ちなみに、「たんぽぽ」と言われる由来は諸説あります。
江戸時代、たんぽぽの茎を鼓のようにして反り返させる遊びがありました。
鼓草と呼び、鼓の叩く音「たん」「ぽぽ」から「たんぽぽ」となったそうです。
なんとも可愛い由来ではないでしょうか。
(『広辞苑』より)
(3)「蒲公英」について
「蒲公英」とは、キク科タンポポ属の多年草の総称。
全世界に分布し、日本には10種類以上が生息しています。
カンサイタンポポ、エゾタンポポ、シロバナタンポポ、セイヨウタンポポなどです。
普段よく見かけるものは、カントウタンポポといいます。
同じように見えても、たんぽぽも少しずつ違います。
日本だけでも、10種類が生息している時点ですごいと感じるでしょう。
また、たんぽぽの若葉は食用、全草は生薬と無駄がありません。
可愛いだけでなく、人間の役にも立つすばらしい植物です。
(『広辞苑より』)
道端に咲く存在感ある蒲公英。
これで少しは蒲公英への見方も変わったことでしょう。
蒲公英の仲間も教えましたので、ぜひ散歩のとき観察してみてください。
(恋愛jp編集部)