(2)「輔ける」の意味
「たすける」には、さまざまな意味があります。
そして、「たすける」だけでもさまざまな漢字があり、「輔ける」はそのひとつです。
「輔ける」は、主に「(よい結果になるように)自分の力を差し出し、支える。助力する」「導いて、過ちがないようにする」といった意味になります。
これ以外にも「たすける」には、次のような意味をもっているのです。
「倒れるのを支える。手を添える」
「危難や災害から逃れさせる。救助する」
「傷や病の手当をする。労わる」
「ある物事や状態を促進・増進させる」
「守りたてる。支える」
大半の意味は「助ける」になり、その中に「輔ける」の意味があります。
ぜひ覚えておいてくださいね。
(『広辞苑』より)
(3)「輔ける」の類語や熟語
「輔ける」の「輔」は、「補」として代用されています。
「輔」に「補う」といった意味を持っており、類語としては「補う」が該当。
「補う」の意味は、「不足を満たす。埋め合わせる。欠けた部分を繕う」です。
「輔」は「補」に代用されているため、あまり目にすることはありません。
「補佐」は本来「輔佐」に、「補導」は本来「輔導」として表されていました。
意外なものが「補」ではなく、「輔」が使われているのです。
(『広辞苑より』)
(4)「輔ける」以外に「たすける」
「たすける」には、今回の「輔ける」とよく目にする「助ける」以外にもあります。
「扶ける」という漢字があるのですが、広辞苑にはこの3つの「たすける」が掲載。
「扶ける」の「扶」には、「世話をする」という意味があります。
「たすける」の意味としては、「守りたてる。支える」が該当。
意味がたくさんある分、表す漢字も異なるのです。
(『広辞苑』より)
「助ける」と同じ読み方をする「輔ける」。
ひとつの言葉で、さまざまな漢字で表されるのは非常に興味深いものです。
意味を理解しつつ、使い分けるとさらによいでしょう。
(恋愛jp編集部)