(2)「顰める」の意味
「しかめる」「ひそめる」、それぞれの意味を教えましょう。
まずは「しかめる」から。
「しかめる(顰める)」とは、「不快・苦痛などのために、額や顔にシワを寄せる」という意味です。
次に「ひそめる」の意味を。
「ひそめる(顰める)」とは、「(不快な気持ちで)眉のあたりにシワを寄せる」という意味になります。
同じニュアンスの意味ではあるものの、若干異なります。
顔全体が歪んで険しい表情は「しかめる」、眉間にシワを寄せるのが「ひそめる」。
ぜひ覚えておきましょう。
(『広辞苑』より)
(3)「顰める」の語源
「顰める」は「顰」という漢字を使いますよね。
この「顰」には、「眉をひそめる」といった意味があるのです
その意味をもつ漢字が語源となり、「顰める」が生まれたと言われています。
漢字一文字では、なかなか伝わりにくいもの。
送り仮名がつくことで、わかりやすくなったといえるでしょう。
たしかに、この漢字一文字では正直わかりませんよね……。
(『広辞苑より』)
(4)「顰める」の使い方
「しかめる」「ひそめる」、それぞれの使い方をご紹介。
「しかめる」は顔全体で表情を表すときに使い、「顔をしかめる」と言います。
一方、「ひそめる」は眉部分のみで表情を表すときに使い、「眉をひそめる」に。
間違っても、「顔をひそめる」「眉をしかめる」とは言いません。
言い間違えないよう、しっかり理解しておきましょう。
(『広辞苑』より)
不安や不快、不機嫌などの表情を表す「顰める」。
何気なくしている表情にも、漢字で表されているものがあります。
鏡で顔を見た際、この表情はどんな漢字があるのかなと調べてみるのもいいでしょう。
(恋愛jp編集部)