(2)「巫山戯る」の意味
「巫山戯る」には、下記の意味があります。
「面白がって、ばかけたことを言ったり、したりする。子どもがそのようにして騒ぐ」
「うかれて遊び騒ぐ」
「ばかなまねをする。人をばかにする」
普段の生活の中の「ふざける」としての意味ばかりです。
どの部分で、「巫山戯る」と当て字が使われたのか謎が深まるばかりでしょう。
(『広辞苑』より)
(3)「巫山戯る」の由来
先ほどから「ふざける」は、「巫山戯る」と当て字であると言いました。
しかし、当て字だとしてもなにかしら由来はあるでしょう。
「巫山戯る」の「巫山」は、実在する山の名前。
中国四川・湖北省の境にある女神が住んでたいたといわれる名山です。
巫山を使った故事があり、それは「巫山の雲雨」になります。
中国・楚の懐王が昼寝をして、巫山の神女に遇った夢をみたという内容です。
このことから、男女が戯れる=ふざけるといった感じになったのでしょう。
また、「戯れ」にも「じゃれる」といった意味があります。
これらを総合して、「ふざける」を「巫山戯る」に当てたのではないでしょうか。
(『広辞苑より』)
(4)「巫山戯る」の使い方
「ふざける」を漢字で表すことはほとんどありません。
使い方としては、下記のように使います。
「巫山戯けて笑わせる」
「巫山戯けたことを言うな」
「巫山戯すぎてお母さんに怒られた」
(『広辞苑』より)
漢字で表すと一気にごつくなる「巫山戯る」。
口では簡単に言えますが、漢字で書くと非常に難しいです。
ぜひ周りの人に教えてあげるといいでしょう。
(恋愛jp編集部)