(2)「糸瓜」はどんな植物?
「糸瓜」はウリ科の曼性一年草。
茎は長く、巻きひげであるため、ほかのものに絡みつきます。
実をつけますが、若いときしか食べられません。
糸瓜は完熟すると、実の中で強靭な繊維組織が網目状になります。
これを乾燥させることで、垢すりなどのスポンジになるのです。
糸瓜の完熟した実は、本当にスポンジのよう。
お家で垢すりする際、ぜひ用意してはいかがでしょうか。
(『広辞苑』より)
(3)「糸瓜」の由来
「ヘチマ」の由来は、少しユニークです。
「糸瓜」は「唐瓜(トウリ)」ともいいますが、唐瓜が変化して糸瓜になりました。
この際、「唐瓜」と「いろは順」が大きく関わっています。
いろはにほへとちりうぬ……と言った際、「トウリ」の「ト」は「へ」と「ち」の間に。
「へ」と「ち」の間(ま)にあることから、「ヘチマ」と呼ばれるようになったのです。
由来としては、おもしろいですよね。
ウンチクとして話すと、盛り上がること間違いなしでしょう。
漢字のほうの由来は、完熟した糸瓜が関係しています。
糸瓜の実から取れる繊維の部分を糸に見立て、糸の取れる瓜→糸瓜となったのです。
実際、糸瓜から糸が取れるのではなく、強靭な繊維を糸と昔の人が呼んでいました。
これが、ヘチマを「糸瓜」と表記できたきっかけです。
(『広辞苑より』)
存在感のない「糸瓜」ではありますが、じつはおもしろさがギュウギュウ詰め。
由来が「いろは」から来ていたのには驚きですよね。
糸瓜に対する見方が変わったのではないでしょうか。
(恋愛jp編集部)