(2)「炭団」の意味
「炭団」と相撲がどう関係するのか、ピンとこない人もいるでしょう。
さっそく、「炭団」の意味を紹介します。
「炭団」とは、木炭・石炭の粉末に布のりなどを混ぜ、球状に固めて乾燥した燃料のこと。
今ではあまり見ることがありませんが、お団子のような固形燃料です。
江戸時代でよく使われていました。
火がつくのもよく、おまけに長時間燃えるといったメリットをもっています。
その見た目から、転じて、相撲の黒星という意味で使われています。
白黒で勝敗を表す相撲だからこそですね。
(『広辞苑』より)
(3)「炭団」の語源
「炭団(たどん)」は、「たんどん」を省略させたのが語源です。
「たんどん(炭団)」は、文字どおり炭の団子のこと。
深い意味はないものの、非常にシンプルな語源ではないでしょうか。
(『広辞苑より』)
(4)「炭団」を使った言葉
「炭団」は、実際どのように使われているのでしょうか。
「炭団」を使ったことわざがあるので紹介します。
「炭団に目鼻」ということわざです。
この意味は、色が黒く醜い容姿のたとえになります。
不美人の容姿を表したことわざになり、あまり嬉しくない言葉です。
反対に、美人を表すことわざは「卵に目鼻」。
露骨に「美人」「不美人」というよりは、このような言葉で表すのもひとつです。
(『広辞苑』より)
昔の生活では、なじみのある「炭団」。
主流ではなくとも、どこかでは残っているのが漢字のいいところでもあります。
相撲を見ることがあれば、ぜひ周りの人に教えてあげましょう。
(恋愛jp編集部)