(2)「盂蘭盆」とは?
勘違いされている「盂蘭盆」ですが、本来はどのようことをいうのでしょうか。
さっそく解説していきますね。
「盂蘭盆」とは、祖霊を死後の世界で苦しみの世界から救済するための仏事のこと。
これが本来の盂蘭盆のことです。
地域によって、盂蘭盆の時期ややり方は異なります。
陰暦7月13日から15日を中心に行われ、種々の供物を祖先の霊・新仏・無縁仏に備えて冥福を祈るのです。
一般的には、墓参りや霊祭りを行い、僧侶にお経を読んでもらいます。
ナスやきゅうりで牛や馬を作るのもひとつ。
提灯を出したり、落雁などの供物を用意したりなど意外と準備することが多いです。
(『広辞苑』より)
(3)「盂蘭盆」の由来
「盂蘭盆」自体は、仏教の本場であるインドが発祥です。
インドから中国に、中国から日本に伝わり、今現在の盂蘭盆が定着しています。
国によって盂蘭盆は違うのです。
そんな盂蘭盆ですが、じつは怖い言葉から誕生しています。
「盂蘭盆」は、サンスクリット語で「ullambana(ウランバナ)」が元です。
訳すると、倒懸となり、意味は逆さ吊りの苦しみという意に……。
誰からも供養されず放っておかれている霊は、逆さ吊りのような苦しみになるという意味合いがあります。
その苦しみから解放してもらうため、食べ物を備えて鎮魂させたことが盂蘭盆の由来です。
盂蘭盆には深い意味があります。
決して怖い意味ではなく、他人を思いやる気持ちを教えているのです。
(『広辞苑より』)
裏盆と勘違いしていることが多い「盂蘭盆」。
あなたがここにいるのは、ご先祖さまがいたからこそになります。
遊びに行く前に、感謝の気持ちとともにお墓に手を合わせましょう。
(恋愛jp編集部)