(2)「生生世世」の意味
「生生世世」とは、「生まれ変わり死に変わりして世を経ること。現世も後世も。永劫」という意味になります。
普段の生活ではあまり目にすることの漢字です。
しかし、人生をひと言で表している漢字になり、人は生と死を繰り返しているということ。
わかりやすいところで表せば、輪廻転生という言葉がこれに当てはまります。
漢字は簡単ではあるものの、奥の深い漢字なのです。
(『広辞苑』より)
(3)「生生世世」の語源
「生生世世」は、あとから漢字を当てたのですが、もとは仏教用語のこと。
仏教の世界では古くから使われており、生と死を繰り返すことを表現したものです。
「生生世世」という漢字になったのは、中国に渡ってから。
元々、生生世世はインド語で書かれており、それを読みやすくしたことからこの漢字が当てられたのです。
仏教以外で目にできたのは、中国南朝時代の「南史」がきっかけ。
その書物にこの漢字が載っていました。
(『広辞苑より』)
(4)「生生世世」の使い方
あまり目にすることがない「生生世世」ですが、どのように使えばいいのでしょうか。
覚えておくだけでも違いますよ。
「病気が見つかり、適切な処置のおかげで今があります。生生世世、感謝です」
「幸せな日々を送れたのは両親のおかげ。生生世世、両親の子どもでいたい」
このような感じで使います。
「生まれ変わっても」というニュアンスになるので、このような言葉を使う際、ぜひ「生生世世」に変えるといいでしょう。
(『広辞苑』より)
生と死という言葉をわかりやすくまとめた「生生世世」。
普段使わない漢字であっても、意味を知るとその分知識も増えます。
この機会に、普段目にしない漢字を知ってはいかがでしょうか。
(恋愛jp編集部)