(2)「鎌鼬」の意味
読み方はわかったものの、「鎌鼬」がどのような意味なのかはご存知ない方も多いのでは?
「鎌鼬」とは長野や新潟などの信越地方で起こる現象であり、越後七不思議のひとつ。
物に触れても打ち付けてもいないのに、切り傷ができる現象を指します。
鎌で切りつけたような鋭い傷痕が、鼬(イタチ)の仕業だと思われていたことが由来して、「鎌鼬」と名付けられたようです。
(『広辞苑』より)
(3)「鎌鼬」の伝承と季節
「鎌鼬」は不思議な現象のため、妖怪の仕業という伝承もあります。
両手に鎌のような巨大な爪を生やした鼬の姿で描かれていることが多いでしょう。
漫画やゲームで、生き物の名前や技名として登場することもありますね。
また、「鎌鼬」は冬の季語でもあります。
冬は気象状況から原因不明の切り傷ができることから、それが「鎌鼬」の仕業だと見なされていたのでしょう。
実際に「鎌鼬」を冬の季語として使用した俳句が、日本には多く存在しています。
(『広辞苑』より)
「鎌鼬」の読み方や意味をご紹介しました。
読み方だけではなく、由来や伝承も把握しておけば、知識の幅も広がりますね。
「鎌鼬」以外にも不思議な現象は多く存在するので、気になった方は調べてみてはいかがでしょうか?
(恋愛jp編集部)