(2)「欠氷」はどんな食べ物?
どのような食べ物かはすでにご存じでしょうが、ご説明しましょう。
欠氷とは、「氷を欠き砕いたもの」「氷を掻き削り、雪状にしたものに、シロップをかけたもの」を指します。
ふわふわした氷は、まるで綿あめのようですよね。
今は欠氷も進化し、シロップ以外に果物やクリームもトッピングしたりと、かなり高級になっています。
あなたはどの欠氷がお好きでしょうか。
(『広辞苑』より)
(3)「欠氷」の語源
なぜ、「かき氷」は「欠氷」なのでしょうか。
それは、昔欠けた氷を食べていたことが、欠氷の語源といわれています。
今は欠氷に使う氷を、冷凍庫にて保存しているのですが、昔は違いました。
氷室と呼ばれる氷を貯めておく部屋で、氷を保存していたのです。
大きな塊で氷を保存しているので、食べる際は小さくします。
しかし、削るのではなく、欠けたところから食べていたので、欠けた氷が転じて欠氷となったのです。
現在は「かき氷」ですが、これは漢字のイメージから変更。
「欠」という字は、どうしてもマイナスなイメージになります。
それを払拭するために、ひらがなで「かき氷」とするようになりました。
ちなみに、かき氷を食べる際、シロップをかけて食べ始めたのは1000年以上前のこと。
平安時代から食べられていましたが、昔は氷自体が高級品でした。
(『広辞苑より』)
欠けた氷を食べていたことから始まった欠氷。
しかし、欠氷の歴史は古く、平安時代からだとは驚いたことでしょう。
ぜひこの知識を、まわりの人にも教えてみてください。
(恋愛jp編集部)