(2)「戦ぐ」の意味
「戦ぐ」とは、「そよそよと音をたてる」といった意味です。
もう少し詳しく意味を見ていきましょう。
「そよそよ」とは、「軽いものが触れ合って立てる、かすか音」のことです。
風で葉っぱ同士が触れ合っている感じは、「そよそよ」そのもの。
(『広辞苑』より)
(3)「戦ぐ」の語源
優しい感じの「戦ぐ」ではありますが、なぜ「戦」を用いたのか。
それは身震いを表す漢字である「戦慄」や「戦慄く」などから用いたためです。
これが「戦ぐ」の語源になります。
風で植物が動いている様は、まるで身震いしている様子に近いです。
ざわざわする、ざわつくといった感じが身震いと酷似し、「戦ぐ」と書くようになりました。
「戦」という字が入っているものの、戦うこととは無関係。
ただ身震いという点から、「戦」という字をもってきただけの話なのです。
(『広辞苑より』)
(4)「戦ぐ」の使い方
基本的に、「戦ぐ」はひらがなで書くことがほとんど。
ぜひこの機会に、「戦ぐ」の使い方を覚えておきましょう。
「風で木々の葉っぱが戦いでいる」
「相手のひと言で私の心は戦いだ」
「風で船が戦いでいる」
このような感じで、「戦ぐ」を使います。
文章の中で、いきなり「戦」がでてくるので相手は焦ることでしょう。
しかし、読み方を教えることで焦りは収まりますよ。
(『広辞苑』より)
強そうな漢字に見える「戦ぐ」。
しかし、読み方を知れば、語源も自然と知りたくなってしまう不思議な漢字です。
知識として知っておくとハナタカになりますよ。
(恋愛jp編集部)