(2)「呷る」の意味
「呷る」とは、「酒などをぐいぐいと勢いよく飲む。あおむいてひと息で飲む」をさします。
「呷る」は、飲む行為に対して使われる言葉です。
お酒の一気飲みも呷るに該当します。
たしかに、一気飲みは勢いよくグビグビ飲みますよね。
とくに、夏の暑い日にはお酒もついつい勢いよく飲んでしまいがち。
反対に、ちびちびと、ゆったりお酒を飲むさまは「呷る」には該当しません。
苦い薬を飲む際、首を思いっきりさげ、気合いで飲むのも呷るになります。
「呷る」は、飲み干さなければこの言葉は使えません。
飲み干さない状況では使えないので、そのあたりは理解しておきましょう。
(『広辞苑』より)
(3)「呷る」の由来
「呷る」の由来は、じつは「煽る」から派生した言葉です。
「あおる」とは、乗馬の際に鐙をあおり、蹴って馬を急がせたことから誕生しました。
それが「呷る」の由来となっています。
(『広辞苑』より)
(4)「呷る」と「煽る」の違い
どちらも「あおる」と読む「呷る」と「煽る」。
意味はまったく別物なので、併せて意味も見ていきましょう。
「煽る」には、なんと五つもの意味があります。
「風の勢いで物を吹きたてる。揺れ動かす」
「そそのかす。おだてる。煽動する」
「鐙で障泥を蹴って馬を急がせる」
「写真撮影で、低い位置からカメラを上向きにする」
「取引相場で、相場を狂わせるため大量の売り、もしくは買いをする」
「呷る」と「煽る」では、これほど違いがあります。
覚えておくとよいでしょう。
(『広辞苑』より)
岬のような漢字に似ている「呷る」。
「呷る」は日常生活の中で使いやすい言葉であるため、使ってみるといいでしょう。
ついでに「呷る」と「煽る」の違いも覚えると、さらにいいですよ。
(恋愛jp編集部)