(2)「花蕊」の正体
一度は聞いたことのある言葉に関係する「花蕊」。
はたして、正体はどのようなものなのでしょうか。
「花蕊」は、花のおしべ・めしべの総称のこと。
おしべとめしべ、両方を合わせた言い方を「花蕊」というのです。
おしべやめしべは聞いたことがあったでしょう。
それが花蕊には関係していたのです。
これらに総称があったことを、初めて知った人も多いではないでしょうか。
人間でいえば、夫婦にあたるでしょう。
おしべが夫、めしべが妻といったところです。
(『広辞苑』より)
(3)「花蕊」の「蕊」とはなに?
「花蕊」の「花」は花や植物のこととわかりますが、「蕊」とは何でしょうか。
「蕊」は、顕花植物の生殖器官。
花のまんなかあたりにあり、花粉を送り届ける役割がある器官です。
これがあることで受粉でき、実や花を作ることができます。
その器官の種類に、おしべとめしべがあるのです。
植物や花も受粉しなければ、増えることはありません。
人間や動物も同じで、子孫を繁栄させなければ絶滅してしまいます。
そのため、繁殖には大切な器官となるのです。
シダ植物にも蕊がありますが、植物や花などとは異なるタイプに。
葉っぱの裏側にある球状の胞子葉がそれにあたります。
ちなみに、蕊はしべが集まった形を文字にしたものに。
最初は心が三個合体したものだったそうです。
(『広辞苑』より)
漢字だけみると非常に難しい「花蕊」。
意味を知ると、難しい漢字も難しいと感じることは少ないでしょう。
外に出て、植物や花の観察をしてみるのもおもしろいですね。
(恋愛jp編集部)