(2)「螽斯」の意味
読み方がわかったところで、改めて「螽斯」とはどんな生き物なのか調べてみましょう。
「螽斯」とはコオロギの昔の呼び名で、バッタ目キリギリス科の昆虫です。
翅や体は褐色がかった緑色をしており、長い触覚が特徴的。
雄の「ちょんぎいす」という鳴き声が転じて、「キリギリス」と呼ばれるようになったと考えられます。
ぎす、ぎっちょ、はたおり、莎(さ)の鶏など、愛称も多く親しまれている虫です。
(『広辞苑』より)
(3)「螽斯」の異なる漢字
「螽斯」が、キリギリスを表していることがわかりました。
しかし実は、キリギリスを意味する漢字は数多く存在します。
キリギリスは、「蟋蟀」「蛩」「蛬」という漢字でも表記可能です。
いずれの漢字も、螽斯の今の呼び名である「コオロギ」と読むこともできます。
(『広辞苑』より)
今回は、「螽斯」の読み方について調べてみました。
ひとつの生物を意味する漢字が、数多く存在するのは驚きです。
古くから愛されている「螽斯」は、鳴き声に風情を感じられるので、ぜひ耳を傾けてみてくださいね。
(恋愛jp編集部)