(2)「緑青」とは色のこと?
緑と青なので、緑と青の中間色のことをいうのでしょうか。
緑青は色のことをさしているわけではありません。
じつはサビ(錆)のことをさしているのです。
すべての錆ではなく、銅の表面に生じた緑色の錆のことを緑青と呼びます。
緑青となるのは、化学反応によって。
空気中の水分と二酸化炭素が作用することで、緑青が発生するのです。
この錆に関して、昔は有害とされていましたが、今では無害であります。
緑青は緑色顔料として使われている色です。
顔料で使う緑青は銅の錆ではなく、孔雀石とよばれるマラカイトから採取しています。
(『広辞苑』より)
(3)「緑青」はどこで利用されている?
緑青が利用されているところはどこなのでしょうか。
銅茅葺屋根や銅像、仏像は緑青の色合いを存分に出しているものです。
キレイな緑青色を出すことで、見た目をよくしています。
これ以外にも、ブロンズ像にも利用されています。
こちらは見せ方よりかは保護の観点です。
緑青は表面に膜をできるため、腐食から守ってくれるので、いつまでも原形を留められます。
水道管を銅管になっているところも同様。
浸食を防げるので、長く使用できます。
錆と聞くとあまりいいイメージではありませんが、これにいたってはプラスです。
(『広辞苑』より)
緑と青の組み合わせでろくしょうと読む「緑青」。
錆ではあるものの、エメラルドのような色の緑青は非常にキレイです。
そんな色に出会った際、パッと口から出るとより知的に見えますよ。
(恋愛jp編集部)