(2)「夫子」の意味
夫子であることから、夫と子のことをさしているのでしょうか。
その解釈は違うので、意味をみていきますね。
「夫子」には、六つの意味があります。
一つ目は、中国で、昔、大夫(たいふ)以上の称。
二つ目は、中国で、男子の敬称。
三つ目は、孔子の敬称。
四つ目は、長者・賢者・先生などの敬称。
五つ目は、妻が夫をさす呼称。
六つ目は、あのおかた・あなたなどとその当人をさすことば。
意味からみるように、夫子は敬称や呼称として使います。
つまり、「夫」も「子」もそのままの言葉としては使わないということです。
ちなみに、大夫とは職名のことで、長官という役職になります。
(『広辞苑』より)
(3)「夫子」に似た「妻子」も同じ?
「夫子」の意味はわかったものの、それに似た「妻子」があります。
これは「夫子」のように称として使われるわけではありません。
文字通り「妻」と「子」です。
夫子のように、女性を呼ぶ称でも偉大な女性を呼ぶ称でもありません。
男性に妻と子がいる言葉はあるものの、女性に夫と子がいる言葉はありません。
昔は今のように女性には厳しかったこともあるので、存在していないのでしょう。
父子という言葉もありますが、これは母子の反対語に。
今であれば、どのような漢字であらわされるのでしょうか。
(『広辞苑』より)
夫と子をさす言葉ではなく、敬称などで使われる「夫子」。
夫子の意味や読み方を正しく理解できたのではないでしょうか。
周りの人で読み方に困っている人がいたら、堂々と教えてあげてくださいね。
(恋愛jp編集部)