(2)「転た」の意味
「転た」には、大きくわけて3つの意味があります。
まずひとつが、「ある状態が進行してはなはだしくなるさま。いよいよ。ますます」
つぎに、「(事態がはなはだしく進んで)気に染まないこと」
最後に、「移り変わりやすいさま。また、なんとなく心動くさま。そぞろに」という意味です。
気に染まないことというのは、気が進まないといった意味になります。
いい意味として捉えがちですが、その一方で負の感情をも持ち合わせている「転た」。
なんとも不思議な漢字ですね。
(『広辞苑』より)
(3)「転た」が使われている言葉
「転た」が使われている言葉は、いくつかあります。
代表的な言葉でいうと、先ほども挙げた「転た寝」と「転た心」です。
とくに「転た寝」は漢字ではなく、ひらがなで「うたた寝」とあらわすことがほとんど。
そのため、「うたた」部分が「転た」であることに驚きでしょう。
それぞれ、どのような意味なのか見ていきましょう。
「転た寝」の意味は、「寝るつもりではなく横になっているうちに眠ること」です。
「転た心」の意味は、「移りやすい心。飽きやすい心」になります。
意味からして、転た心は恋多き人にピッタリの言葉ではないでしょうか。
ちなみに転た寝は、転び寝や仮寝といった言葉でも表現されるようです。
横になっているだけで、急に眠気がきますよね。
あれは本当に不思議です。
(『広辞苑』より)
「転」に送り仮名の「た」で「転た」。
この漢字を使うことは少ないですが、このような状況は普段の生活であります。
ぜひ周りの人にも、読み方を教えてあげてくださいね。
(恋愛jp編集部)