(2)「飛沫」の意味
すでにご存じだと思いますが、復習の意味で一緒に見てみてください。
「飛沫(しぶき)」には、意味が二つあります。
「雨風が激しく吹きつけること」
「液体が細かく飛び散ること。また、そのしずく。飛沫」という意味です。
「飛沫(ひまつ)」との関係性があるのは、「液体が細かく飛び散る」という意味のほう。
こちらが「飛沫」を「ひまつ」と「しぶき」として読みます。
ちなみに、雨風に対するしぶきはひらがなであらわされます。
同じ「しぶき」であっても、若干の違いはあるでしょう。
(『広辞苑』より)
(3)「飛沫」を「しぶき」と読める理由
難読漢字ではないものの、本来の読み方では読むことができない「しぶき」。
なぜ、「飛沫」を「しぶき」と読めるのでしょうか。
それは熟字訓だからです。
熟字訓とは、熟字(二文字以上の漢字)を訓読みすること。その訓のことをさします。
例を挙げれば、「私語」を「ささやき」、「五月雨」を「さみだれ」、「今日」を「きょう」と漢字が熟字訓にあたるのです。
これらは本来の読み方をすると、「しご」や「さつきあめ」、「こんにち」と読みます。
熟字訓によって、二文字以上の漢字であってもまとまったように読めます。
(『広辞苑』より)
ひとつの漢字で二つの読み方をする「飛沫」。
同じ漢字であっても、「ひまつ」と「しぶき」ではもつイメージも異なるでしょう。
飛沫感染を防ぐためにも、距離を保ちつつ徹底した予防対策を実施してくださいね。
(恋愛jp編集部)