(2)「彳む」の意味
「彳む」は、意味も「佇む」と同じです。
「彳む」には、2つ意味があります。
「しばらくその場に立っている。立ちどまる」
「さまよう。ぶらつく。徘徊する」です。
風情ある言葉のイメージが強い彳むですが、さまようといった意味もあります。
こちらの意味としては使うことは少ないため、驚かれた人もいるのではないでしょうか。
(『広辞苑』より)
(3)なぜ「彳む」は「たたずむ」と読むのか?
なぜ「たたずむ」を「彳む」とあらわすのでしょうか。
「彳む」の「彳」は「てき」と読みます。
「てき」は「少しずつ歩く」という意味があり、このことから立ちどまっては歩く「たたずむ」に当てはめられたのでしょう。
進んでは止まってを繰り返す様子が、「彳む」にピッタリということだったのかもしれません。
(『広辞苑』より)
(4)「彳む」のようにシンプルな漢字
「彳む」のように、シンプルな漢字はほかにもあります。
その中から、よく耳にする「乍ら」という漢字をご紹介しましょう。
この漢字は、主に2つことを同時に進行するという意味です。
読み方は「ながら」と読みます。
スマホをし乍ら歩く、音楽を聞き乍ら運転をする、どれも同時進行ですよね。
漢字にすると、このように書きます。
しかし、乍らは非常に危険な行動でもあるので、くれぐれも気をつけてくださいね。
(『広辞苑』より)
たたずむと読み、昔よく使われていた「彳む」。
漢字自体は非常に簡単ですが、読み方は苦戦してしまいますね。
ほかにもシンプルな漢字はあるので、調べてみるとおもしろいかもしれません。
(恋愛jp編集部)