(2)「霙」はどのような雪のこと?
霙とは、雪が溶けかけて雨まじりに降る雪のひとつです。
氷雨ともいい、シャーベットのような状態が霙になります。
雪の中の水分がしっかり固まっていないので、降ってくると雨のように濡れます。
そのため、雨同様、降ってきても嬉しくない雪です……。
(『広辞苑』より)
(3)「霙」の成り立ち
雨をはじめ、雪や雲、霰、雹、霙など雨冠のつく漢字はたくさんあります。
なぜ、霙は「雨」に「英」と書くのでしょうか。
意味からいえば、「雨」に「氷」のほうがしっくりきそうですよね。
霙に「英」が使われるのは、「英」がポイントです。
「英」には「花」という意味があり、花のように雨まじりの雪が降る様子からつきました。
そう見れば、霙もなんだか愛おしく思えますね!
(『広辞苑』より)
(4)「霙」を使った食べ物
最後に、「霙」という字が入った食べ物をご紹介します。
霙酒というお酒があり、奈良の名産品です。
麹をみぞれに見立てて、そのままお酒に浮かべたものになります。
見た目が美しく、華やかなお酒です。
先ほどチラッとご紹介しましたが、霙鍋もそのひとつになります。
霙鍋は、大根おろしをみぞれに見立てたお鍋です。
まっしろの大根おろしが、ほかの具材をキレイに見せてくれますね!
(『広辞苑』より)
雨まじりの雪のことをさす「霙」。
雪国の地域は非常に大変ですが、雪は幻想的な雰囲気を作り出してくれます!
この機会に、どんな雪の種類があるのか調べてみるのもいいでしょう。
(恋愛jp編集部)