(2)「彼此」の意味
「彼此」には、大きく分けて2つの意味があります。
1つは「かれとこれ」「あの人とこの人」という代名詞です。
もう1つは、「とやかく」「何やかや」「おおよそ」「やがて」という意味の副詞となります。
現在では、副詞の「彼此」がよく使用されており、代名詞の「彼此」はあまり見かけない使い方です。
(『広辞苑』より)
(3)「彼此」の異なる読み方
「彼此」の読み方は、もう1つあります。
「彼此」は「ひし」と読むこともでき、意味は「あれこれ」です。
「かれこれ」は人を指すのに対し、「ひし」は物事や物体を指す言葉になります。
また、仏教には「我他彼此(がたひし)」という言葉もあり、こちらは「自分と他、彼と此れと、対立していること」を意味するのです。
この「我他彼此」が転じて「がたぴし」という現代語になり、「物事が円滑にいかないさま」「建て付けが悪く軋むさま」を意味する言葉になっています。
(『広辞苑』より)
今回は「彼此」の読み方や意味をご紹介しました。
会話の中でよりも文章で目にする機会が多い言葉ですので、この機会に読み方を覚えておきましょう。
いざというときにサラリと読めれば、鼻が高いですよ。
(恋愛jp編集部)