(2)「鯣」って何のこと?
よく知られる鯣ですが、どのようなものを鯣と呼ぶのでしょうか?
鯣とは、「イカを開き、内臓などを取り除き太陽の光などによって乾燥させたもの」です。
つまり、イカの形をしたままカチカチになっているものが鯣ということ。
見た目は非常にインパクトがありますが、噛めば噛むほどイカの甘みが出てくるでしょう。
また、鯣は「鯣イカ」の略名としても使われます。
(『広辞苑』より)
(3)じつは「鯣」は縁起物でもある!
「鯣」の由来は、鯣の原材料でもある鯣イカからつけられたことです。
じつは「鯣」は、縁起のいい場面に多く使われています。
その理由は、干すことで日持ちする、日持ちがいい=幸せが続くという意味に。
また、鯣の原材料であるイカは足がたくさんあります。
足がたくさんある=お金がたくさんあるということから縁起物として扱われ、結納やお正月の飾りになったそうです。
ちなみに、縁起物の鯣は「寿留女」という当て字に変わります。
「寿」は「幸せや長生き」、「留」は「嫁に行った先の留まる」、「女」は「いい妻を」です。
親の願いを鯣に託しているという感じかもしれませんね。
(『広辞苑』より)
(4)「鯣」と「あたりめ」の違い
鯣に似た「あたりめ」もありますが、違いはあるのでしょうか。
じつは、鯣もあたりめも同じ!
しかし、鯣は文字どおり“する”という文字があり、(お金を)するという悪いイメージをもたれていました。
そのため、よいイメージをもたせるために「あたりめ」という名前になったそうです。
(『広辞苑』より)
ちょうどいい塩加減が絶妙の「鯣」。
ただ食べるだけではなく、名前や姿から縁起のいいものであったということには驚きですね。
鯣を食べる機会があったら、ぜひ豆知識を披露しながら食べるといいでしょう。
(恋愛jp編集部)