(2)「委しい」の意味
ここからは、「委しい」について説明します。
みなさんご存じのとおり、委しいとは「こと細かであること、詳細である」「精通している」といった意味です。
かいつまんだ状態ではなく、1〜10まですべて知っているという状態が委しいになります。
今は詳細を示す言葉としてですが、本来は細やかな美しさを表現した言葉でした。
細やかな部分のみ伝授され、今の詳細という意味である「委しい」になったのでしょう。
(『広辞苑』より)
(3)なぜ「委しい」と「詳しい」があるのか?
同じ読みをする「委しい」と「詳しい」ですが、じつは「精しい」という漢字もあります。
広辞苑ではすべて同じ意味として扱われてはいるものの、少しずつ違いがあります。
「委しい」と「詳しい」は、ほぼ同じ意味として使用。
その意味は「こと細かであること。詳細である」で、「委しい」と「詳しい」に該当します。
「精しい」は「精通している」という意味が該当するため、意味が少し異なるのです。
使い分けるとすると、「委しい/詳しい解説により問題の謎が解けた」「○○さんは家電に非常に精しい」といった感じです。
同じ読み方であるものの、その中でも使う意味によって異なる漢字はあります。
「委しい」も異なる漢字のひとつということです。
(『広辞苑』より)
詳しいと同じ読み方をする「委しい」。
送り仮名が入っただけで、簡単な漢字が難読漢字に変身するのは不思議ですよね。
ほかにも読み方は同じでも漢字が違うものもあるので、探してみてはいかがでしょうか。
(恋愛jp編集部)