(2)「殆し」の意味
友だちや同僚と会話するうえで、あまり登場することはない「殆し」。
意味は3つあります。
「ほとんど……しそうだ。すんでのところで……である」
「もう少しで死にそうである」
「極めて危うい」といった感じです。
意味的には厳しい状況をさす言葉になり、あまりいい場面で使う言葉ではありません。
しかし、知っておくと非常に知的な印象を与えるでしょう。
(『広辞苑』より)
(3)「殆し」の語源
殆しの“ほとほと”とは、辺や側といった「ほとり」のもととなった「ほと」を重ね、「ほとほと」という言葉が生まれました。
「もう少しで」という意味ももち、このことから「危ういところで」「だいたい」といった意味としても使われるようになりました。
しかし、「だいたい」は「殆ど」の意味として変化しています。
ちなみに、「殆ど」は「殆し」が音だけ変化したものです。
語源はすべて「ほとほと」からきているので、一緒に覚えておくといいでしょう。
(『広辞苑』より)
(4)「殆し」の使い方
最後に、「殆し」の使い方を少し紹介しておきますね。
「このスピードで進めていたら殆しから、これからは私が進捗を指示する」
「長年一緒に暮らしてきた家族の愛犬が殆し……」
文章の中に「殆し」を使うだけで、一気に博学さを感じさせる文章になりますね。
(『広辞苑』より)
厳しい状況に使われる「殆し」。
場合によっては、あまり縁起のいい言葉を使いたくないときもあるでしょう。
違う言葉を使うことにより気遣いをすることもできるので、ぜひ覚えておくといいですよ。
(恋愛jp編集部)