(2)「鼈」ってどんな生き物?
鼈は亀の一種で、北海道を除く本州・四国・九州の河川や池沼にすんでいます。
甲羅の部分はやわらかい皮膚に覆われ、鱗板はありません。
ここが、ほかの亀と鼈の大きな違いと言えるでしょう。
そして、尖った口でよく噛み、前後肢ともに3本の爪があるのが特徴です。
鼈は、滋養強壮として食べられます。
お肉となる身の部分はおいしく滋養が豊富で、血液は強精剤として飲むことが可能。
甲羅や骨、尿袋、胆のう、爪以外は食べることができるそうです。
(『広辞苑』より)
(3)「鼈」の由来
亀の仲間にもかかわらず、なぜ「すっぽん」と呼ばれるのか気になりますよね。
由来は諸説あるようですが、太鼓を叩いたときに出る“スポン”という音が、すっぽんの鳴く声と似ていることからこのように言われました。
中には鳴かないすっぽんもいることから、真相はわからないそうです。
ちなみに、鼈と呼ばれるようになったのは江戸時代以降となります。
(『広辞苑』より)
(4)「鼈」はほかにも意味がある
亀の仲間という以外にも、鼈には意味があります。
歌舞伎劇場の本花道の七三にある切穴。奈落から花道へ役者をせり上がらせるためのもの。
また、船の淦(あか)をくみ出すためのポンプを「鼈」と呼びます。
(『広辞苑』より)
亀の仲間で精をつけることができる「鼈」。
身近にいる生き物ではあるものの、食べるとなると非常に高級食材となります。
もし食べる機会があれば、この話をしてあげると鼈に対する知識も増えるでしょう。
(恋愛jp編集部)