(2)「乃至」は中間をあらわす言葉
具体的に、「乃至」とはどのようなことをさす言葉なのでしょうか。
「乃至」には大きく分けて2つの意味があります。
ひとつは、数・階級・種類などを示すときに上と下との限界を示して、中間を略すのに使う語。「……から……にかけて」。
もうひとつは、または。あるいは。
乃至と使う際、選択肢が多いときなどに使っているでしょう。
“あるいは”や“または”より“ないし”を使うほうが、同じ意味でも印象が違いますよね。
(『広辞苑』より)
(3)「乃至」の由来
中間を示すときに使われる“乃至”ですが、どのような由来があるのでしょうか。
乃至の「乃」には、割り切れない様子をあらわす接続詞の意味があります。
そこに「至」という字をもってくることで上下の限界をあらわし、「乃至」でそのものに対する限界をあらわしているのです。
このようなことから、限界の範囲をしめす言葉として使われるようになりました。
(『広辞苑』より)
(4)法律での「乃至」は意味が異なる
法律でも「乃至」は使われています。
しかし、一般的に使う意味として使うのではなく、法律ならではの使い方があるようです。
法律では、「〜から〜まで」という意味で使います。
もし、触れる機会があった際、「乃至」がどのように使われているのか見てみるとおもしろいでしょう。
(『広辞苑』より)
一度は使ったことがある「乃至」。
しかし、使う場面によってその意味は若干異なることもあります。
それを頭に入れつつ、ほかの人にも教えてあげるとお互いタメになることでしょう。
(恋愛jp編集部)