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今回は、史上初の女性狂言師、和泉淳子さんの日本外国人特派員協会による会見内容をお届けします。
史上初女性狂言師として生きる
和泉淳子さんは、狂言和泉流史上初の女性狂言師です。狂言の歴史は約600年、さらに女性狂言師誕生から50年を迎えました。現在は女性狂言師主催の狂言公演を行ったり、小中学校での狂言鑑賞教室を行ったりなど精力的に活動しています。
実は狂言界で女人禁制の決まりはなかった……!
狂言が生まれた室町時代から、社会の表舞台は男性がほとんど。狂言の世界も男性狂言師しかおらず、女性には修業の機会もなかったそう。しかし、能の1つの流派を除いて、実はどこにも女人禁制の決まりはありませんでした。そのため、女性狂言師は伝統やしきたりを破って登場したわけではないのです。
男女の性差ではなく「ひとりの人間」として
初の女性狂言師を育てたのは、和泉淳子さんの父で和泉流宗家19代目の和泉元秀さん。彼は娘である淳子さんへ、男女の性差を問う前に「ひとりの人間」として稽古の機会を与えてくれました。和泉流は、わずか1歳半から足袋をはくこと、扇を持つこと、ご挨拶などの稽古が始まります。
男女共に手を携えることの美しさを世界に発信したい
現在プロの女性狂言師は総勢4名。女性が入ることによって、より華やかさを増した狂言の世界。和泉淳子さんは、「狂言」という世界中で楽しめるエンターテイメントから、ジェンダー平等の尊さを伝えていきたいと言います。
日本の伝統芸能からジェンダー平等を発信していくのは、非常に素敵な試みですね。
今後の狂言界にぜひご注目ください。
出典:日本外国人特派員協会オフィシャルサイトFCCJchannel
※日本外国人特派員協会様の許可を頂いた上で会見内容を記事化しております。
※記事内容に関して日本外国人特派員協会様は一切関与しておりません。お問い合わせは弊社までお願い致します。
(MOREDOOR編集部)
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