0~12歳子育ての『イライラコントロール術』まとめ!

0~12歳子育ての『イライラコントロール術』まとめ!

「子どもの前ではいつも笑顔でいたい」など子育てや育児に対する理想は人それぞれ。
でも実際は「イライラして怒ってしまう」など理想と現実に葛藤されている方も多いのでは?

そんな方は“アンガーマネジメント”を知ることで、イライラのストレスを軽減できるかもしれません。
今回は、幼児教育講師 / 家庭教育アドバイザーTERUさんの『0~12歳 子育てのイライラコントロール術まとめ【10のアンガーマネジメント方法と6つの習慣】』を紹介します!

子育て勉強会 TERU channel

寄稿者紹介:TERU
幼児教育講師。家庭教育アドバイザー。これまで1,000人を超える子どもの教育に従事。幼児教育現場で培った知識を世の親御さんにお届けし、1人でも多くの方が笑顔で楽しい、そして子どももイキイキと成長できる子育てや育児の実現を目的として活動中。教育の専門は年中年長〜小学校低学年の子どもたち。現在、保護者向けの子育てコミュニティも運営中。

大切にしてほしいこと

最初に、子どもの行動にイライラしてしまう自分を責めないでください。
“どうでもいい”と思っている子どもにイライラしたりはしないですよね?

つまりイライラするのは子どものことを大切に思っている証なのです。
その前提で、“アンガーマネジメント”を始めてみましょう。

まずは『イライラをコントロールする10の方法』を紹介していきます。

イライラコントロール術


①:6秒数える

怒りのピークは6秒と言われています。その6秒を耐えれば、怒りの言葉を子どもに吐き出さずに済むのです。
6秒を耐えるために、『深呼吸をする』『思考をストップする』『好きな曲を思い出す』などもおススメ。

②:目の前の何かを観察する

これは“グラウンディング”という方法です。
怒りが収まらない時、怒りとは関係ない方向に意識を向けると、怒りから目を背けることができるのです。
子どもにイライラしたら、目の前にある物に意識を向けてみましょう。
目に前に花があれば、「花びらは8枚あるなぁ」など全く違うことを考えてみてください。

③:自分の動作を実況中継する

怒りで言葉が反射的に出そうになったら、今の自分の行動を頭の中で実況中継してみてください。
掃除中なら掃除の実況中継、料理中なら料理の実況中継をしてみましょう。
すると自然と怒りが収まり、冷静さを取り戻すことができますよ。

④:自分の理想の人だったらどうするか思い浮かべる

怒りが湧いてしまった時、怒りが抑えられない時など、自分の尊敬する人だったら“どうするか”を考えてみましょう。
客観的に物事を捉えることで、自分の行動や思考を良い方向にコントロールすることができます。

⑤その場から立ち去る

“逃げる”は怒りをコントロールする上で最も効果的な方法だと言われています。
怒りの対象と向き合わない時間を作ることで、怒りのピークをやり過ごすことができるのです。
逃げることは卑怯でも何でもありません。イライラを子どもにぶつける前に1人になって落ち着きましょう。

⑥:自分の呪文をかける

これは“コーピング・マントラ”という手法です。
イラッとする場面に遭遇したら、「大丈夫、大丈夫」など人から言われて落ち着く言葉を唱えてみましょう。
簡単なフレーズでいいので、あらかじめ決めておくといいですよ。

⑦:怒りに嫌な名前をつける

例えば「イライラ鬼婆」など自分が嫌だと感じる名前をつけてみましょう。
すると、怒りが湧いてきた時に「イライラ鬼婆」が想起され、そのショックで怒りを抑えることができるのです。
できるだけ、言われて嫌な言葉・名前を面白おかしく考えてみてくださいね。

⑧:イメージの力を借りる

怒りはその原因を想像してしまうと、どんどん増幅するものです。
そんな時は頭の中で“真っ白な紙”を想像して、怒りから意識をそらしてみましょう。
また、“怒りを紙に包んでゴミ箱に捨てる”イメージもおススメです。

⑨:自分が一番気持ち良いと感じることを思い出す

例えば、食事が好きであれば、好きなものをたくさん食べて幸せそうな自分を想像してみてください。
別のことで気持ちが良くなれば、目の前の怒りが気にならなくなるものです。
自分が一番気持ちの良い場面を紙に書き出しておき、イライラした時に見るようにしてもいいでしょう。

⑩:怒りが湧いたら『この作業』というものを決めておく

これはイメージや意識に頼るのではなく、“体を動かす方法”です。
人は怒りが湧いた時、何か別のことに集中すると、怒りを忘れる生き物なのです。
そのため、掃除やランニングなど特定の作業を決めておき、怒りが湧いたらその作業に勤しんでみましょう。
体を動かす行為はストレス解消にも効果的ですよ。

以上が『イライラをコントロールする10の方法』です。

ここまで紹介した方法は基本的に対処療法となりますが、大切なのは根本対策。
次からは『イライラしづらくなるためのおススメの習慣』を6つ紹介していきます。