ウォルト・ディズニー・カンパニーの、
実写リメイク版「ピーター・パン&ウェンディ」のティンカーベル役に起用されたのは、俳優のヤラ・シャヒディ。
アニメ映画では金髪だったティンカーベルを、
「より多くの人々が共感できる物語をつくることを目的に」非白人系俳優が演じることに、
さまざまな意見が交わされているようです。
COSMOPOLITANによると、”The Hollywood Reporter”のインタビューでヤラ・シャヒディさんは、
「多様性や包括性を尊重することで、物語のクオリティが脅かされていると考える人が多いんだと思います。
でも実際には、この二つを美しく織り合わすことは可能なんです」と作品への強い手応えを話したとのこと。
(COSMOPOLITANより引用)
そこで今回MOREDOORでは、「非白人系俳優の起用をどう思うか」、読者の本音調査を実施。
「ティンカーベルの人種問題」について、読者の意見をご紹介します。
気になる結果は……
「ティンカーベルの人種問題」について尋ねたときに、「違和感がある」と答えた方は全体の32%と、最も多い結果となりました。
なお「とくに何も思わない」は24%、「良いと思う」と答えた方は16%、「とても違和感がある」と答えた方は14%、「とても良いと思う」が10%、「そのほか」と答えた方は4%で、さまざまな意見があるようです。
それでは、それぞれの回答者さんが「そう思った理由」についてご紹介します。
違和感があると答えた方は……
『原作では、肌が白くて金髪なのに、本来のキャラクター性を変えてしまうのは良い行いだと思えないからです』(36歳/会社員)
『有色人種を起用すること自体に、躍起になっている気がするからです』(23歳/会社員)
『たとえば、ふくよかな役を細い人が演じるとか、ロングヘアーの役をショートカットの人が演じるのと一緒で、ティンカーベルのイメージとして違和感があると思ってしまいます』(38歳/主婦)
原作のティンカーベルは、金髪に白い肌と、白人を思わせる見た目でした。
そのために、「イメージと違う……」と違和感を持った方が多いようです。
肯定的な意見の方は……
『役にふさわしい、実力がある人が演じれば良いでのはないでしょうか』(50代/パート)
『そもそも、ティンカーベルは架空の生き物なので、どのキャスティングになっても問題ないと思います』(匿名)
『人種や文化的背景を含めた、多様性の促進に繋がると思うからです』(32歳/会社員)
このように、「演技力があるなら人種は関係ない」との意見も寄せられていました。
多様性の尊重に繋がると捉える方も多いようです。
元の作品と異なる人種に描かれることについて、思うことは?
『本来世界にはいろいろな人種の方がいるのだから、キャラクターにも多様性があるほうが自然だと感じます』(40歳/接客業)
『役や物語の世界観が崩れなければ良いと思います』(38歳/主婦)
『キャラクターのイメージに合う人であれば人種は問わないですが、非白人を使いたいという理由で変えるのは逆に差別だと思います』(51歳/無職)
『差別ではなく、ディズニーに関しては、キャラクターのイメージがすでに多くの人に浸透しているので、オリジナルに忠実に作品を作ってほしいです』(23歳/会社員)
幼少期からディズニー作品のファンだった方も多く、キャラクターへのイメージ像を持っているようです。
人種変更については、「世界観を崩さない範囲なら構わない」「あくまで原作に忠実であってほしい」など、人により意見は異なりました。
原作との違いに……
原作への思い入れや、個人の価値観により、意見が分かれる結果となった今回の調査。
抱いていたイメージと異なることに、戸惑う方も多いのかもしれません。
それでも制作サイドが起用し、本人も自信を見せるティンカーベルの新たな世界観は、きっと一見の価値アリなのではないでしょうか。
皆さんはこの結果、どう感じましたか?
調査主体:MOREDOOR編集部
調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査
調査期間:2023年03月28日~3月29日
有効回答数:50名の男女
(MOREDOOR編集部)