大人気ファンタジー小説「ハリー・ポッター」の世界を再現したアクションRPG「ホグワーツ・レガシー」。
そのゲーム中にトランスジェンダーに関する描写があることが現地メディアCNN等で報道され、話題を呼んでいます。
そこで今回は、「『ハリポタ』新作ゲームにトランスジェンダーを示唆するキャラが登場すること」について、読者の意見を編集部が調査。
その結果をご紹介します。
気になる結果は……
「『ハリポタ』新作ゲームにトランスジェンダーを示唆するキャラが登場すること」について尋ねたときに、「とても良いと思う」「良いと思う」と答えた方と、「とくに何も思わない」と答えた方は、それぞれ全体の40%ずつで、最も多い結果となりました。
なお、「違和感がある」「とても違和感がある」と答えた方は20%でした。
それでは、それぞれの回答者さんが「そう思った理由」についてご紹介します!
肯定的な意見の方は……
『この世界にはさまざまな人がいるので、トランスジェンダーの方が自然に混ざっているのはいいことだと思います』(39歳/自営業)
『いろいろな人が楽しむゲームで、さまざまな個性を持った人物たちの登場は、多様性を身近に感じられていいことだと思います』(46歳/自営業)
『LGBTQ+の人々が理解してもらえる一助になるなら、良い試みだと思います』(32歳/会社員)
多様性をゲームの世界にも反映することに、肯定的な意見が多く寄せられていました。
深刻になりがちな問題でも、ゲームに取り入れることで、多くの方が受け入れやすくなるのかもしれませんね。
違和感があると答えた方は……
『世間の風潮に合わせて、無理やり出した感じがあるからです』(41歳/会社員)
『世の中の流れを汲んだものだとは思いますが、原作にはなかったキャラクターをわざわざ登場させるとことに、違和感を抱きます』(42歳/会社員)
『魔法を扱うファンタジーな世界観のゲームで、トランスジェンダーという現実的な価値観や問題を持ち込まれると、没入感が薄れるからです』(匿名)
このように時代の流れや現実的な問題に応じて作り出したキャラクターではないかと、違和感を感じた方も。
LGBTQ+のキャラクター描写が増加していることについて、どう思う?
『物語が面白ければ、とくに気になりません』(39歳/自営業)
『ゲームなどでLGBTQ+の人たちへの理解を促すことは、子どもたちにとっても受け入れやすく、悪くはないと思います』(42歳/会社員)
『性別がどうこうより、キャラクター自体に好感が持てるかどうかが重要だと思います』(39歳/自営業)
『増えているのではなく、昔からあったという視点で描いてほしいです。特異な事じゃないので、認められてこなかったことや大多数という考え方を排除してほしいです』(41歳/ファッションデザイナー)
『それが当たり前になり、何とも言われない社会になることを望んでいます』(27歳/会社員)
このように「当事者の方々がより生きやすい世の中になることを願う」「当たり前の社会に」といった声が最も多く寄せられました。
一方で「流行っているのでとりあえずその設定を入れてみましたという流れでなければ良いと思う」とゲームのコンセプトを重視すべきとの声も挙がりました。
意見や価値観は多種多様
世界にはさまざまなジェンダー観を持つ人が当たり前に存在することをゲームを通して実感できる一方で、
LGBTQ+の描写が「このストーリーに必要だったのか?」と違和感を抱く方もいます。
さまざまな意見があることも多様性のひとつ。
そんな風にお互いの価値観の違いも捉えられると良いですね。
調査主体:MOREDOOR編集部
調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査
調査期間:2023年03月28日~3月29日
有効回答数:50名の男女
(MOREDOOR編集部)