婦人科系疾患の症状としては、生理痛などが挙げられます。
一方で、自覚症状があまりなく、病院へ行った時に疾患が明らかになることも。
そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
つづきレディスクリニック院長、吉岡範人。
1978年生まれ。2005年、聖マリアンナ医科大学大学院を卒業。同大学初期臨床研修センター、産婦人科に入局。
16年間の医局勤務中、約2年間ブリティッシュコロンビア大学へ留学しがん研究に従事。2019年につづきレディスクリニックの院長に就任。現在は産婦人科×医療脱毛で産婦人科における医療脱毛、産婦人科×訪問診療で女性がん患者さんに特化した訪問診療、産婦人科×スポーツ医学で女性スポーツ選手のサポートなどで活躍。さらに産婦人科医としてフェムテックの業界にも参入中。
フリーターDさんの場合……
19歳のころ生理痛がひどくなり病院へ行ったところ、皮様嚢腫が見つかりました。
症状はなく、「少し痛みが軽くなれば」と思い近くのクリニックでの診察。
その後、総合病院に紹介され、詳しく精密検査した結果、親指の第一関節ほどの腫瘍があり、最終的に握りこぶし2つ分の大きさまで成長しました。
それでも痛みなどの症状はなかったです。
どんな治療を受けましたか?
手術で取り除くしかなく、予約の空きが出るまでは定期検診を受けていました。
人によっては腫瘍が茎捻転を起こして緊急手術する方もいるみたいですが、私の場合幸いそのようなことはなく無事腫瘍を摘出できました。
婦人科は妊婦の他に婦人系の病気の方もたくさんいるので待ち時間が長めです。
また大きい病院は紹介状が必須なところも多いので、入り口はクリニックでも大丈夫です。
世の女性陣へ伝えたいことは?
皮様嚢腫など卵巣に関する病気は症状がないことがほとんどで、「秘密の臓器」と呼ばれています。
妊娠や生理痛で受診をして発覚するケースが多く、私もその1人でした。
しかし、必ず治りますし、再発率も非常に低い病気です。
私も経験して以来定期検診のみですが、4年経った今も健康に過ごせています。
自覚症状のない疾患もある
生理痛で婦人科を受診したところ、たまたま皮様嚢腫であることがわかったDさん。
Dさんは偶然発見されて手術を受けることができましたが、症状がなかなか出ない疾患があることも覚えておいた方が良いでしょう。
自覚症状のない病気を早期発見して治療を受けるためにも、健康診断を定期的に受けておくと安心かもしれませんね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!
※監修医:つづきレディスクリニック院長、吉岡範人
※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)