皆さんは、乳がんの兆候を調べるためのセルフチェックをしていますか?
中には、「しこり」があることに気づいた方もいるようで……。
そこで今回は、読者の方から寄せられた「婦人科系の疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。
Aさんの場合……
19歳の頃に右乳繊維腺腫と診断されました。
お風呂上がりに右の乳房だけ大きい気がしたため、触れてみたら「しこり」が……。
すぐに乳腺外科を受診し、検査を受けました。
病理検査では麻酔をしますが、当時は強い恐怖心があり、とても不安だったのを覚えています。
ストレスも関係しているのか、20歳のときに急激に「しこり」が大きくなり、手術することになりました。
どんな治療を受けましたか?
乳腺外科で病理検査を実施し、悪性腫瘍ではないことが確認されたため、経過観察となりました。
しこりが大きくなってから再度病理検査。
悪性ではありませんでしたが、痛みもあったため摘出手術を受けました。
現在は年に1回検診を受けています。
乳繊維腺腫はまだ小さいものがありますが、今のところ大きな変化はありません。
当時、私は病院に勤めていたため勤め先の病院で手術を受けましたが、胸はとくにデリケートな部位なので、病院選びの際は医師の印象を含めてしっかり下調べすると安心だと思います。
世の女性陣へ伝えたいことは?
乳繊維腺腫は良性の腫瘍ですが、乳房の形や大きさの差異で悩むこともあると思います。
大きくなりすぎると皮膚が伸びてしまい、摘出術後に形成外科で再度手術をする可能性もあるそうです。
日頃から自分の乳房を鏡で見る・触るなどのセルフチェックが大切だと思います。
セルフチェックを習慣化
乳房にしこりがあることに気づき、乳腺外科を受診したというAさん。
検査の結果、乳繊維腺腫だと診断されたそうです。
異変に一早気づくためにも、セルフチェックを習慣にしておくと安心かもしれませんね。
今回は「婦人科の疾患に気づいたきっかけの話」をご紹介しました!
※監修医:新見正則医院院長、新見正則
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)