女性の乳房の疾患には、乳がん以外にもさまざまなものがあります。
早めに気づいて対処したいですよね。
そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
Rさんの場合……
私の場合は、線維腺腫でした。
25歳くらいのときに、左胸の上のほうにしこりのようなものをみつけました。
お風呂上りで体を拭いていたときに、偶然しこりに触れたように感じたので、触ってみるとしっかりと感じ取れました。
大きさは1〜2cmくらいで痛みはありませんでした。
どんな治療を受けましたか?
乳がんを疑い、かかりつけの婦人科で受診しましたが、詳しいことはわからず大きな病院の乳腺外科を紹介されました。
そこで触診、マンモグラフィー、CT検査、組織の採取などの精密検査を受けました。
その結果、乳がんではなく線維腺腫という良性の腫瘍であることが判明。
経過観察をしながら20年以上経ちますが、乳がんに変化することはありません。
乳房にしこりを感じたら、まずは最寄りの乳腺外来のある病院で受診してみるのとよいと思います。
婦人科でもよいのですが検査できる項目に限界があるので、できればそこから大きな病院を紹介してもらうとよいでしょう。
世の女性陣へ伝えたいことは?
まず乳房にしこりを見つけたら、すぐに最寄りの乳腺外科か婦人科で受診してみてください。
「しこり=乳がん」と思ってしまいがちですが、私のように良性の腫瘍である場合も少なくはありません。
仮にがんだったとしても、早期発見ならば完治も望めます。
どうか恐れずに速やかに受診してください。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
違和感を覚えたら早めに受診を
お風呂上がりに見つけたしこりは、線維線種だと判明したRさん。
Rさんは偶然しこりが見つかって婦人科で受診しましたが、皆さんも違和感を覚えたら早めに受診しましょう。
事前にかかりつけ医を見つけておくと、いざというときに相談しやすいかもしれませんね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)