64%の方が「子どもを産む予定はない」と回答!?『働く女性の子どもに関する調査』でわかったこと

64%の方が「子どもを産む予定はない」と回答!?『働く女性の子どもに関する調査』でわかったこと

働く女性にとって、出産・育児の選択が悩みにつながることも多いのではないでしょうか?

休職の制度やキャリア形成などを考えると、不安に感じることも……。

そこで今回は、株式会社識学が実施した『働く女性の子どもに関する調査』をご紹介していきます。

■調査概要
調査機関:株式会社識学
調査対象:全国の従業員数10名以上の企業に勤める20歳~49歳の女性
有効回答数:300サンプル(子どもがいない方:150名/子どもがいる方:150名)
調査期間:2023年4月26日(水)
調査方法:インターネット調査
※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。

今後、子どもを産みたい、もしくは子どもを産む予定はありますか?


従業員10名以上の企業に勤めている会社員で現在子どもがいない方に聞いたところ、「子どもを産みたいとは思わない、産む予定はない」と答えたのは44%でした。

そして「子どもを産みたいと思っているが、産む予定はない」と答えた方が20%で、合計64%の方が「子どもを産む予定はない」と回答しました。

出産・妊娠について心配だと思うことは?


トップは「教育費等含めた経済面」が47.3%で、次に「育児と仕事の両立」が43.3%、「自分自身の精神・体力がもつか」が41.3%、「育児の責任の重さ」が38.0%でした。

出産・育児において必要だと思う勤務先の制度・体制は?


「時短勤務」が59.0%とトップで、「育児手当」が56.3%、「出産手当」が54.3%、「こどもの都合によって勤務ができる会社の雰囲気」が51.7%と続きました。

制度や社内の雰囲気はもちろんのこと、多くの方が“手当”を求めているようです。

勤めている会社で出産や子育てがしやすい環境が整っていると思いますか?


「そう思う(ややそう思うを含む)」と回答したのは36.0%。

「勤務先が出産・子育てしやすい環境」だと思う理由については、「時短制度や育児休業がきちんととれる」「時短勤務や、早めの産休取得など、福利厚生が充実している」という声がありました。

一方「勤務先が出産・子育てしやすい環境」だと思わない理由には、「とくに何の補助や施策も取られていないから」「出産を経て、職場復帰した女性がいないので」という声がありました。

企業によって、制度や環境にバラつきがあるようです。

会社や社会の整備が課題!?

出産や育児に関して会社や社会の環境が、まだまだ整備されていない現状があるようです。

株式会社識学が調査のまとめとして、「全社員が出産・育児に関する制度の内容を確認できるようにテキスト化し、保管場所を明確化する」「昇給/昇格基準など評価体制を明確化する」ことが企業に求められているアクションではないかとしています。

子どもを産む産まないはライフスタイルなどによっても選択は変わってくるかもしれませんが、「産みたいけれど不安で産めない」という方が少なくなるよう、会社や社会の整備が課題としてあるのかもしれません。

(MOREDOOR編集部)