生理の際は皆さんいろいろな症状が出ますよね。
中には、婦人科疾患が潜んでおり、生理痛以外の痛みが出る方もいるようです。
そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
Dさんの場合……
私の場合は、卵巣チョコレート嚢腫が見つかり、現在も治療中です。
33歳の頃、生理前から生理中にかけて足の付け根が引きつるような症状が出るようになりました。
足の付け根の引きつりを自覚してから数ヶ月後、たまたま受けた「子宮頸がん検診」の際に先生にその話をしたところ、追加で超音波検査をすることになり卵巣チョコレート嚢腫が見つかりました。
卵巣チョコレート嚢腫の場合、通常は「強い生理痛」の自覚症状で発覚することが多く、私のようなケースは珍しいそうです。
どんな治療を受けましたか?
現在も「ジェノゲスト」という薬を1日に2回服用し、2ヶ月に1回のペースで通院をしています。
私の場合は、すでに出産を終えていたのと嚢腫の大きさがそれほど大きくなかったので薬物療法になりましたが、出産希望があったり、嚢腫の大きさが基準を超えていたりする場合は手術になるそうです。
手術については、腹腔鏡手術と開腹手術の2種類があるようですが、より体に負担が少ない腹腔鏡手術を希望する場合は、手術可能な病院が限られてしまうのでしっかり情報を集めておくことが大事だと思います。
身近な人に打ち明けましたか?
同居の家族、実家の両親にはありのままを説明しました。
皆、私の体を心配してくれ、温かい言葉をかけてくれました。
病気発覚時は子どもがまだ小さかったので、通院や検査の際には子どものお迎えやお世話をお願いするなど、さまざまなサポートもしてもらいました。
世の女性陣へ伝えたいことは?
卵巣チョコレート嚢腫の自覚症状は「激しい生理痛」が多いようですが、私のように「足の付け根の引きつり」であったり「普通の生理痛と変わらない痛み」だったりする人もいるようです。
小さな体の異変でも、大きな病気が潜んでいる可能性もあるので、決して軽視せず病院で受診するのが「早期発見・早期治療」につながると思います。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
体に異変を感じたら早めに病院へ
足のつけ根の引きつりは、卵巣チョコレート嚢腫が原因だったというDさん。
Dさんは薬の服用と通院を現在も続けているようですね。
皆さんも、体に異変を感じたら早めに病院で受診してみてくださいね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
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※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)