婦人科系の疾患には自分では気づきにくいものもあります。
中には、会社の健康診断で疾患が見つかることもあるようです。
そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
Sさんの場合……
私の場合は、子宮筋腫でした。
38歳のときに職場の集団検診の中に子宮がん検診があり、受けたところ筋腫が見つかりました。
元々生理が重く、2日目には寝込むほど辛い日もありましたが、不思議と出産を経験したら生理の重さが軽くなりました。
「もしかして、体質が変わったのかな?」と思っていましたが子宮筋腫が見つかり驚きました。
どんな治療を受けましたか?
子どもを出産した病院で診察を受け、治療を進めることにしました。
幸い筋腫は大きなものではなかったため、漢方薬の服用と月に1回エコー検査での治療となりました。
そのまま、更年期を経て自然と筋腫が小さくなっていくのを期待していました。
しかし、更年期中期頃に生理中の出血が多くなったため、人工的に閉経状態を作る注射をお腹にしてもらう治療に変更となりました。
今は2年に1回の子宮がん検診と、漢方薬の服用を続けています。
世の女性陣へ伝えたいことは?
子宮筋腫といっても、妊娠を望まれる方、症状が重くて何とかしたい方、私のように年齢と共に小さくなるのを期待して様子を見ている方など、いろいろな方がいると思います。
まずは産婦人科で受診して、自分に合った治療を進め、健やかな人生を過ごせるよう努めましょう。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
気になる症状があるときは医師に相談を
職場の健康診断をきっかけに、子宮筋腫が見つかったというSさん。
Sさんは定期的な検診と漢方薬の服用による治療を続けているようですね。
皆さんも定期的な健康診断を心がけ、気になる症状があるときは医師に相談してみてくださいね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)