乳がんは、セルフチェックで気づく方も多い病気です。
胸にしこりを見つけると「もしかして…」と不安になってしまいますよね。
そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
Kさんの場合……
5年前の春、当時36歳だった私は入浴中、ふと右胸に妙なしこりを感じました。
触ってみるとそのしこりは動かず、まるで張り付いているようで明らかに不自然だと思いました。
嫌な予感が頭をよぎりました。
全身の血の気が引いて、過呼吸になったことは今でも忘れられません。
とにかく確かめなければいけないと思い、すぐに乳腺外科のある病院を予約しました。
検査の結果は、乳がんでした。
私はしこりができて乳がんを疑うことができましたが、しこりのないタイプの乳がんもあると後で知りました。
もし、自分がそのタイプだったら発見が更に遅れていたのではないかと思うと恐ろしいです。
どんな治療を受けましたか?
ホルモン療法から始めて現在は抗がん剤治療をしています。
乳がんは細胞の質によってサブタイプへの分類というものがあり、そのタイプ毎に使用する薬や抗がん剤等がまるで違うので、医師の説明はきちんと聞いて自分のタイプに応じた治療に臨んで欲しいと思います。
周囲の方に打ち明けましたか?
夫には素直にすべてを打ち明けて、私が思う通りの治療をするようにと言ってくれました。
それと、自分の両親にだけ話して協力してもらっています。
夫側の身内とは折り合いが悪いため、今も打ち明けていません。
世の女性陣へ伝えたいことは?
とにかく、自分の体の小さな違和感をしっかり拾い上げて欲しいです。
乳がん検査でお馴染みのマンモグラフィーが痛くて嫌なのは、私も同じなのでよくわかります。
しかし、いざ乳がんになってしまうと長期の苦しい治療を余儀なくされてしまいます。
まずは、頑張って検査を受けて欲しいなと思います。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
違和感を見つけたら医師に相談を
右胸のしこりは、乳がんが原因だったというKさん。
Kさんはホルモン療法から始めて、現在は抗がん剤治療をしているようですね。
皆さんも、胸にしこりを見つけたときは、早めに医師に相談してみてくださいね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)