体に異常を感じても、婦人科へ行くのは勇気がいるもの。
ついつい後まわしにしてしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
Jさんの場合……
子宮腺筋症、子宮内膜症。
まず、生理が2か月遅れていました。
40代後半なので、生理周期が乱れてきているんだと思っていました。
その後、いつもなら1週間前からある生理痛が来ないまま、いきなり生理が始まり驚いていたら、2日目の夜に見たことのないくらいの大きな血の塊がボトンと便器に落ち、血の気が引くほど、ビックリしました。
翌日からは、普段通りの量になったので、気にしていなかったのですが、10日後に終わりかけた生理がなかなか終わらずに2週間後から、また血の塊が出始め、30分おきにトイレへ行き、血の塊が出続け……。
それが2時間続き、その後も出血が止まる気配がなかったことで、「おかしいな」と気づきました。
どんな治療を受けましたか?
生理ではなく不正出血だということの説明を受け、黄体ホルモン製剤を1週間飲んで、その後2,3日後に本当の生理が来るようにしました。
(まだ、子宮内には血が沢山ある状態)
2週間後に内診してもらい出血が出てしまった後に、子宮腺筋症、子宮内膜症と診断され、子宮内膜症治療薬を服用することに。
最初の子宮内膜症治療薬が合わなかったため、他の薬を半年服用、その後ミレーナを挿入しました。
世の女性陣へ伝えたいことは?
生理痛で悩み、出血が多くて辛い方は、年齢関係なしに婦人科を受診して欲しいです。
とくに若い方は、不妊になったすることもあるし、治療の選択肢も40代になると限られてくるので、若い内に治療をした方がいいと思います。
違和感があるときは早めに婦人科へ
もし体に違和感を覚えたら、ためらわずに婦人科を受診してみましょう。
自分の体には敏感に気づいてあげることが大切です。
皆さんも、違和感を覚えたときは早めに婦人科で受診してみてくださいね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。
かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)