職場でのストレスが原因で気持ちが落ち込むことはありませんか?
なかには、体が重くなったり、好きなことができなくなったりした方もいるようで……。
そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
Iさんの場合……
もともと大学病院の看護師をしていましたが、そこで先輩から理不尽な罵倒を受け、翌日から出勤時に吐き気が。
心電図のモニターの光と音がつらく、カルテを読んでも全く内容が頭に入ってこなくなりました。
「うつ病は2週間以上症状が続いたら」とネットで記載されているので我慢していましたが、どうしても耐えられず精神科の看護師に状況を伝えてどうするべきか相談することに。
その結果、「すでにうつ症状が出ているので、早く精神科を受診した方がいい」と言われて受診し、うつ病と診断されました。
もともと好きだった音楽が聴けなくなり、身体は重くなり、仕事はもちろん生活にも大きく支障が出ました。
どんな治療を受けましたか?
受診した即日に休職届が出され、3ヶ月の休職を取りました。
発症したのが9年前ですが、それ以来今まで週に1回の通院を継続し、内服治療を続けています。
毎週受診することで症状に合わせて随時お薬の内容を変更してもらっています。
伝えたいことは?
精神疾患についてはまだまだ社会的に理解されていません。
社会生活に大きく支障が出る疾患なので、できるだけ早く受診してください。
インターネットでうつ病診断もありますが、「2週間以上続いたらうつ病」と考えず、何か大きくショックな出来事があった場合は即時うつ病を発症する場合も。
そのため、うつ症状の期間を考えず、つらい症状が出てきたら早めに受診してください。
違和感があるときは早めに専門家へ
精神疾患に気づいたら、専門家に相談しましょう。
早期の治療やサポートが大切です。
皆さんも、違和感を覚えたときは早めに専門家へ受診してみてくださいね。
今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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(MOREDOOR編集部)