「不調が続いている」「疲れやすい」ということはありませんか?
気になる症状があって病院を受診したところ、思わぬ疾患が判明することもあるようです。
そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
Cさんの場合……
関節リウマチを25歳の時に発症しました。
最初は右手親指つけ根の腫れと箸を使うと疲れる、字を長い時間書くと指が疲れるといった症状がありました。
その状態が2週間ほど続いた後、左上半身が石のように固くなって腕が上がらなくなり発熱。
寝る時も寝返りがうてないという状態になりました。
最初は近くのクリニックに行き血液検査だけでは病名が分からず、何度か病院を変え2ヶ月後にリウマチと診断。
病名がはっきりするまでの2ヶ月間は何の病気かも分からず不安でした。
どんな治療を受けましたか?
投薬治療でリウマトレックスの薬を服用。
発症から1年ほど経ったとき、右手の髄膜が溜まって指が曲がりかけていたため、髄膜の除去と筋を治す手術をしました。
妊娠前からはリウマトレックスをやめ、胎児に影響のない薬に変え投薬治療を続けました。
現在はまたリウマトレックスを服用しています。
伝えたいことは?
正直、関節リウマチは中年女性がなる病気と思っていたので結婚前に発症したときはショックでした。
しかし、自分に合う薬が見つかれば投薬治療だけで普段と変わらない生活が送れます。
妊娠、出産時にはステロイドの薬は使用できませんが、代わりのお薬を飲むことで症状はおさえられ、胎児にも母体にも影響は出ません。
結婚、妊娠、出産も大丈夫。
今は人工関節なども普及していますし、決して怖がる病気ではないので一緒に頑張りましょう。
違和感があるときは早めに専門家へ
若い世代でも関節リウマチになることがあることを知っておきましょう。
違和感を覚えたら早めに専門家に相談することが大切です。
皆さんも、体に違和感があれば専門家へ受診してみてくださいね。
今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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