原因不明の吐き気や具合の悪さに悩んでいませんか?
病院を受診することで原因や対処法がわかり、症状の悪化を抑えることができるかもしれません。
そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
Iさんの場合……
小学校2年生の時にシックハウス症候群にかかり、悪化して化学物質過敏症に。
新しい体育館が完成し、体育の授業はほぼ体育館内で行われるようになったその頃から、夜に具合が悪くなり吐くことが増えました。
母親が吐いた日を記録しているうちに、祖父が見たニュースで「シックハウス症候群」の特集を見つけ、症状が似ていると感じたそうです。
どんな治療を受けましたか?
当時は根本的な治療がなく、原因物質を遠ざける対症療法しかなかったため、体育館など私が反応する物に近づかないように指導を受けました。
しかし、現在は体力もつき、低ホルムアルデヒド商品の増加で人並に生活できるようになりました。
伝えたいことは?
現在も完全に治る方法はありませんが、早期に対応すれば症状が重くなるのを抑制することはできます。
自己防衛に努め、原因と思われるものを遠ざけることが大切です。
違和感があるときは早めに専門家へ
シックハウス症候群は、早めの対応で症状の重篤化を防ぐことができるようですね。
皆さんも、体に違和感を覚えたら早めに専門家へ受診してみてくださいね。
今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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