女性にとって長い付き合いとなる生理ですが、月経痛がひどいと困ってしまいますよね。
ひどい月経痛には、婦人科系疾患が隠れている場合もあります。
そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
Dさんの場合……
12歳で初潮を迎えたときから月経痛がひどかったのですが、31歳で出産した後、さらに月経が重くなってしまいました。
月経痛だけではなく、排卵時の下腹部痛や月経前のイライラ、月経中の片頭痛も出てきて、家事や育児にも大きな支障が出ていました。
婦人科で受診したところ、病名は「月経困難症」と診断されました。
検査しても器質的な異状は何も見られなかったのですが、あまりに月経が重すぎることも治療の対象になるそうです。
どんな治療を受けましたか?
他の疾患で通院中だった大学病院で、院内紹介をしてもらいました。
精神科の主治医があまりに私の月経が重いのを見かねて、婦人科に紹介してくれました。
月経痛のひどさを婦人科医に尋ねられたのですが、ちょうど同じくらいの痛みが10分間隔で陣痛が来ているときの痛みだったので、「陣痛10分間隔の時と同じくらいです」と答えたら、「これは辛いよ」と言われました。
その後、ホルモン剤を内服して月経を止めています。
薬の副作用として乳房の張りが少しあるのですが、月経に関連する不調はほとんど無くなり、快適に過ごせています。
世の女性陣へ伝えたいことは?
月経痛がひどくても「これが当たり前」と思わずに、早めに婦人科を受診してみてください。
私は「痛みは我慢するもの」という固定観念が強かったのですが、痛みを我慢することは美徳ではありません。
正直に、またなるべく正確に医師に症状を訴えて、積極的に治療することをお勧めします。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
違和感を覚えたときは婦人科へ
ひどい月経痛は、月経困難症が原因だったというDさん。
Dさんはホルモン剤を内服して月経を止めているようです。
皆さんも、辛い月経痛はがまんせずに、婦人科で医師に相談してみてくださいね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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