体型の変化や体の痛み、ついつい我慢して過ごしてしまうこともあるでしょう。
しかし、いつもと違う体の違和感には病気が隠れているかもしれません。
そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
Bさんの場合……
夏休みが終わり授業の日に、制服のスカートが入りませんでした。
中学3年生の夏休みに毎日コーラを飲んでいて、それが原因で太ったのかなと思っていました。
ウエストが太ったと言うよりは、下腹部が太ったと言う感じ。
それから2週間して背中が痛かったものの、若いから気にもしなく普通通りに過ごしていました。
さらに1週間後、学校に着いて1時間目の終わりからお腹が痛くなったので先生に伝え保健室に。
保健の先生からは「熱があるので、もしかして盲腸かな?」と言われました。
そのときには激痛で学校から直接、外科に行くことに。
外科の医師からは、「もしかして婦人科かも」と言われ、婦人科に行き検査をしたところ「卵巣膿腫だからすぐ手術」と言われ、卵巣を片方取りました。
場所が右の卵巣だったので、ちょうど盲腸の部分と似ていたんです。
学校から病院まで30分もあり、かなり激痛でした。
間隔がなくずっと痛むので辛かったです。
どんな治療を受けましたか?
卵巣を片方摘出しました。
前兆は背中の痛みと下腹部の膨れだったのですが、気にせずにいたのが悪化の原因かもしれません。
入院は2週間で、将来は妊娠も可能だそうです。
ただ、あまり疲れすぎることはしない方がいいと言われました。
毎月、生理も排卵もありますし、以前と変わりませんが、なぜか生理痛よりも排卵痛が辛いです。
片方の卵巣しかないので負担がかかるようです。
とにかく背中の痛みは内臓に関連してるし、早くわかれば薬だけで治療もできるらしいので、背中、腰の痛み、下腹部の異変は婦人科に行ってください。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。
違和感を覚えたときは婦人科へ
お腹の激痛は、卵巣嚢腫が原因だったというBさん。
Bさんは卵巣を片方摘出したものの、将来妊娠は可能とのことでよかったですね。
皆さんも、体に違和感を覚えたときは早めに病院で受診してみてくださいね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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