健康診断や普段とは異なる違和感から病院を受診して、疾患を見つけられたという経験はありますか?
「今はまだ大丈夫」と、病院の受診をついつい後回しにしてしまう人も少なくないはず。
そこで今回は、「疾患に気づくことができたエピソード」をご紹介します。
Aさんの場合……
看護学生だった頃、実習と部活動を両立に毎日励んでいました。
しかし、ある日突然、通学中の電車内や部活動中に頻繁に過呼吸を起こすようになりました。
手足が震える、心臓を掴まれたように苦しくなる、吐き気などの症状が出ることもあり、電車に乗る前や部活動へ向かう前に「また苦しくなったらどうしよう」と考えてしまうように。
このような症状が続いて精神疾患を疑い、医学生の先輩に後押しされて、病院を受診することにしました。
診断の結果、パニック障害になっていました。
どのような治療を受けましたか?
初診直後から薬物療法を受けました。
夕食後に内服薬を服用し、電車に乗る前やパニック発作が起こった時に服用する抗不安薬も処方されていました。
抗不安薬は、症状に応じて種類を変えて服用していました。
伝えたいことは?
最近は完治していなくても、上手く病気と付き合えるようになりました。
日常生活にもあまり支障が出ません。
病気と向き合うことが大切かと思います。
違和感を覚えたときは早めに専門家へ
心身ともに違和感を覚えたときは、早めに専門家を受診しましょう。
身体からの大事なサインを見逃さないようにしてくださいね。
今回は「疾患に気づくことができたエピソード」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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