一人暮らしの男性の家には、それなりの関係でないと行かないという女性は多いでしょう。
しかし、中には知識がなく男性の家に行き困惑するような結果になってしまったという方も……。
そこで今回のMOREDOORでは、「性に関するエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
27歳、営業Gさんの場合……
20代前半の頃に、気になる男性の家にご飯を作りに行ったときのことです。
当時は彼氏ができた経験があまりなく「ただ夜ご飯を作りに行くだけ」という甘い考えで行きました。
「家に行く=そういう行為をOKしてる」とは全く考えていませんでした。
その日は、終電に乗り遅れて、泊まることになってしまい、その出来事は起こりました。
夜中2時ごろ、その人が抱きついてきたのですが、力も強くそのまま最後までされ、後からコンドームを付けてくれてなかったことに気づきました。
外に出してくれましたが「もし妊娠してしまったら……」と頭が真っ白になりました。
その後、あなたの行動はどう変わりましたか?
簡単に男性の家に「料理を作りに行く」と言ってはいけないなと思いました。
本当に信頼している人だったとしても、心も完全に許せる相手でないと、そういう行為になったとき、流されてしまうと思います。
子どもや大人に向けた性教育にそれぞれどんなことを期待しますか?
自分の身体も心も守るために、妊娠に関する話しについて、もっと知っておくべきだと感じました。
小学生の頃に簡単に保健の授業はありますが、どうやって赤ちゃんを授かるのか、より詳しく知るべきだなと思います。
妊娠に関する性教育を……
知識がなく、そのまま流されて行為をしてしまったというエピソード。
自分の身体も心も守るために、もっと妊娠に関して性教育を行ったほうがよいと感じたGさん。
2023年7月から施行された不同意わいせつ罪と不同意性交等罪は、「同意しない意思を形成、表明または全うすることが困難な状態にさせること、あるいは相手がそのような状態にあることに乗じること」によって性行為やわいせつ行為をした場合、成立します。(法務省「性犯罪関係の法改正等 Q&A」より引用)
性的同意のない性行為は法的にもNGだということを、改めて理解しておきたいですね。
また、緊急的に妊娠を防ぐ方法としてアフターピルを服用するという選択も。
緊急避妊にかかわる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧は、厚生労働省HPに紹介されています。
また、オンラインクリニックでも対応可能な場合も。土日祝日などは特に心強いですよね。
万が一の時に備えて自宅近くの頼れる婦人科医も調べておきましょう。
▶︎厚生労働省「緊急避妊に係る取組について」
皆さんも、「性に関して驚くような体験」をしたことはありますか?
知っておきたい相談先
●性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター一覧「電話番号#8891」
(内閣府男女共同参画局HPより)
●各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号「#8103(ハートさん)」
(警察庁HPより)
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)