コンドームについて、正しい知識を持っていますか?
中には、コンドームのことで焦った経験がある方も……。
そこで今回のMOREDOORでは「性に関する誤解エピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
31歳、専業主婦のDさんの場合……
旦那と結婚前に性行為をしたときのことです。
いつも通り行為が終わった後、コンドームだけが中に残された状態で抜けてしまい……。
どうしたらよいのかわからず、旦那と2人でパニックになってしまいました。
そのときの心情は?
結婚前だったので、今のタイミングではないと思い「妊娠しては困る」と、とても不安でした。
大人に向けた性教育にどんなことを期待しますか?
コンドームの正しい付け方や正しい避妊のやり方だけではなく、行為後のことも教えてほしいです。
また、万が一避妊に失敗した場合のアフターピルについての教育も期待します。
子どもに向けた性教育にどんなことを期待しますか?
正しい避妊の仕方はもちろん、避妊に失敗した場合のアフターピルの存在や、入手する方法、相談窓口なども案内してほしいです。
(31歳/専業主婦)
正しい知識を……
性行為後、コンドームだけが中に取り残され、パニックになったというエピソード。
コンドームは、避妊だけではなく、STD(性病・性感染症)予防を目的とした医療用具です。
使用することによって、自分自身だけでなくパートナーへの感染も防ぐことができます。お互いの粘膜に精液や腟分泌液が接触することを防いだり、小さな傷ができるのを防いで、感染を予防します。
射精後は、すみやかにコンドームの根元を押さえながら、精液が漏れないように外し、生ゴミとして処理しましょう。(STD研究所より引用)
▶︎引用元:STD研究所
アフターピルとは
またアフターピルは、服用することで緊急的に妊娠を防ぐことが可能なお薬です。避妊せずに性行為をしてしまったときや避妊に失敗してしまったときに緊急的に服用することで性行為後でも避妊の効果を得ることができます。
一般的に避妊の成功率は、服用する時間の速さと関係しているとされており、できるだけ早く服用することが望ましいとされています。(DMMオンラインクリニックより引用)
▶︎引用元:DMMオンラインクリニック
どこで手に入る?
緊急避妊にかかわる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧は、厚生労働省HPに紹介されています。
また、オンラインクリニックでも対応可能な場合も。土日祝日などは特に心強いですよね。
万が一の時に備えて自宅近くの頼れる婦人科医も調べておきましょう。
▶︎厚生労働省「緊急避妊に係る取組について」
皆さんも「性に関する誤解」をしていた経験はありませんか?
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)