突然の体の異変には不安になってしまうもの。
しかし、仕事や勉強が忙しく、診察を後回しにしてしまう方もいるでしょう。
そこで今回のMOREDOORでは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
Oさんの場合……
私の場合は膠原病(こうげんびょう)でした。
高校生のときに時々、足の関節が痛くなることがありました。
ひどいときはしゃがむのもきついほどに。
整形外科でレントゲンを撮っても異常なく、少し我慢すれば痛みは引くので、それ以上はなにもできず湿布が処方されました。
しばらくして風邪のような症状がでました。
しかし高校のテスト期間だったため、市販の風邪薬を飲んでテスト勉強をしました。
ある晩、髪の毛がごっそり抜け、ドラマで見た光景だったため、「ガンかな?」と思いましたが、「まさか自分がそんな重い病気になるわけない、今はテスト勉強してクラスで1番にならなきゃ」と思い直し、抜け毛は見なかったことに。
テスト3日目、ついに発熱してものもらいができ顔がパンパンに。
それでも別室でテストが受けられないかと思い、マスクをして登校。
先生にも誰か気づいてもらえないほどひどい顔でした。
その日は、母に連れられて病院へ。
採血や尿検査に回されすぐに大学病院への紹介状が渡されました。
「なんで風邪くらいで大学病院まで?」と思いながら診察室へ入ると、私の顔を見るなり「入院だね、最低2ヶ月」と医師に言われました。
10年経った今でもその衝撃は忘れられません。
私は膠原病と合併症で腎不全を起こしていたのです。
どんな治療を受けましたか?
ステロイド治療を受けました。
腎生検を受けて、最初はパルス点滴をしました。
そのあとはプレドニン錠剤や免疫抑制剤を飲むことに。
今はプレドニン5mgだけに減らすことができたので副作用もほとんど感じられません。
世の女性陣へ伝えたいことは?
今でも薬は飲んでいますが、普通の人と同じ生活をしています。
当時は無理だろうと言われていた子どもを2人出産できました。
決して諦めないでください。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
違和感を覚えたときは婦人科へ
足の関節の痛みや発熱は膠原病が原因だったというOさん。
Oさんは病院で治療を受け、現在は薬も減り、無理だと言われていた子どもも授かることができたようです。
皆さんも、体に違和感を覚えたときはすぐに病院で医師に相談してみてくださいね。
今回は「疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)