皆さんは、避妊について正しい知識を持っていますか?
中には、避妊を失敗したかもしれないと焦った経験がある方も……。
そこで今回は、「性行為で焦ったエピソード」をお届けします。
産婦人科専門医、医学博士。大阪医科大学を卒業後、同大学産婦人科学講座に入局、同大学産婦人科学講座助教、和歌山労災病院をへて、平成25年和歌山市に森女性クリニックを開院。産婦人科としての枠組みだけではなく、女性医療の充実を目指すべく診療を行っている。
27歳講師、Aさんの場合……
高校生のとき、彼の家に泊まりに行った時の出来事です。
性行為が終わった後、彼が焦って固まっていました。
どうしたのか聞くと、コンドームが破れてしまっていたとのことでした。
終わってから気づいたことだったので、もしかしたら中で破れていた可能性があると言われたときは衝撃でした。
そのときの心情は?
わざとではないと分かりつつ、もしも今子どもができたらどうしよう……と、とても不安になりました。
アフターピルの存在も知らなかったですし、そういう失敗があると想像もしていませんでした。
子どもや大人に向けた性教育にどんなことを期待しますか?
失敗してしまっても、アフターピルがあるという情報をもっと早く知っていたかったです。
もしコンドームでの避妊に失敗しても、アフターピルという選択肢があるということを知るきっかけがあればよいなと思いました。
また、避妊や実際妊娠したらどうなるのかについては、男女ともにきちんと知識を持っておくべきだとも思います。
男女で共通認識があったほうが、いざ授かるタイミングになった時に、アタフタしなくていいと思うからです。
正しい知識を
行為中にコンドームが破れ、不安な経験をしたというエピソードでした。
コンドームは、避妊だけではなく、STD(性病・性感染症)予防を目的とした医療用具です。
使用することによって、自分自身だけでなくパートナーへの感染も防ぐことができます。お互いの粘膜に精液や腟分泌液が接触することを防いだり、小さな傷ができるのを防いで、感染を予防します。
射精後は、すみやかにコンドームの根元を押さえながら、精液が漏れないように外し、生ゴミとして処理しましょう。(STD研究所より引用)
またアフターピルは、服用することで緊急的に妊娠を防ぐことが可能なお薬です。避妊せずに性行為をしてしまったときや避妊に失敗してしまったときに緊急的に服用することで性行為後でも妊娠する可能性を減らすことができます。
一般的に避妊の成功率は、服用する時間の速さと関係しているとされており、できるだけ早く服用することが望ましいとされています。(DMMオンラインクリニックより引用)
緊急避妊にかかわる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧は、厚生労働省HPに紹介されています。
オンラインクリニックでも対応可能な場合も。土日祝日などは特に心強いですよね。
万が一の時に備えて自宅近くの頼れる婦人科医も調べておきましょう。
皆さんも、性行為で焦った経験はありますか?
※監修:森女性クリニック院長、森久仁子
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)